どうも、かずです!
ここ最近、ニュースやメディアで「侮辱罪」の話を見聞きすることが増えました。
SNS等での誹謗中傷に関するニュースが出る度に心が痛みます。
刑法を改正し、SNS等での誹謗中傷対策を強化する動きがあるとのことで注目されていますね。
そんな中、タレントの千秋さんが公式Instagramを更新され、「悪口や噂話をやめた」とコメントされて話題になっています。
今回は、以下のような疑問をお持ちの方に向けて、情報をまとめ、僕なりの考えてみます。
- 刑法改正で侮辱罪の何が変わるの?
- 千秋は何故、悪口や噂話をやめるって発言したの?
興味のある方は是非、最後までご覧ください。
今、「侮辱罪」が注目されているポイント
まず、「侮辱罪」とはどんなものでしょうか?
事実を摘示(=あばき示すこと)しないで、不特定または多数の人が見られる中で口頭や文書問わず、他者を侮辱することを内容とする犯罪(刑法231条)。
名誉棄損罪と重なる面があるが、両者を「事実の摘示」の有無によって区別するのに対して、名誉毀損罪は外部的名誉に対する罪であるが、本罪は名誉感情を害する罪であるとする見解が示されている。
引用元:Wikipedia
つまり、不特定多数に対して、特定の相手にとって「侮辱」と認知される、事実かどうかの根拠がない情報を発信した場合に適用される罪ということになるかと思います。
この罪は、元々刑法で定められたものでしたが、ここ最近、何故この罪に注目が集まっているのでしょうか?
NHKのニュース記事によると、
政府が2022年3月8日の閣議で、侮辱罪に懲役刑を導入し、法定刑の上限を引き上げるほか、「懲役」と「禁錮」を一本化した「拘禁刑」を創設するとした刑法などの改正案を決定
改正案ではSNS上の誹謗中傷対策を強化するため、法定刑の上限を「1年以下の懲役・禁錮」と「30万円以下の罰金」に引き上げるとしている。
引用元:NHKニュースサイト記事より
とのことです。
ちなみに、現行の侮辱罪の法定刑では、
「30日未満の拘留」または「1万円未満の科料」
と定められており、よく比較される「名誉毀損罪」は、
「3年以下の懲役もしくは禁錮」または「50万円以下の罰金」
と、侮辱罪よりも格段に重い法定刑が定められています。
この改正案を廻る議論から、これまで安易な気持ちからSNSで匿名で横行されていた誹謗中傷のコメントを抑制する動きに繋がるか?という議論が賑わいを見せています。
タレント千秋さんのプロフィール
さて、話はガラリと変わって、タレントの千秋さんの話です。
まず、簡単に千秋さんのプロフィールをおさらいします。
生年月日:1971年10月26日(※2022年3月21日現在 50歳)
タレント、歌手、声優、デザイナー、ものまねタレント、文筆家、作詞家。
現在休止中の音楽ユニット「ポケットビスケッツ」のメンバー(ヴォーカル担当)
引用元:Wikipedia
過去には、『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』(日テレ系)でポケットビスケッツのボーカルや、社交ダンス部のメンバー等として活躍されてましたね。
また、ものまね番組でのクオリティの高いモノマネや、アニメ『ドラえもん』(テレビ朝日系)では、ドラミちゃんの声優を担当されたり、最近では、情報バラエティ番組でのコメンテーターなど、多彩な活躍を続けられていますね。
千秋さんが悪口・噂話をやめた理由とは?
千秋さんは、2022年3月20日、ご自身のInstagramを更新され、以下のようなコメントをされました。
「これからどう生きたいか、みたいなちょっと真面目なお話をお友達とゲラゲラ笑って話すのがマイブーム。前にここに書いたけど、人の悪口とか噂話をするのをやめた。今年から劇的に減った」
「代わりに相手や自分の考えを沢山沢山話して、より良い関係を作るのが楽しい。です。」
引用元:タレント千秋さんのInstagramより
童顔でチャーミングなお顔から繰り出される歯に衣着せぬ発言も魅力の千秋さん。
これからの人生や未来についてのちょっと真面目な話をテーマに、お友達など周囲の方々とお互いの考えを話し合うのがマイブームなんですね。
今の僕も、同じことがマイブームだったりします
親近感(笑)
このご発言と前述の侮辱罪やSNSでの誹謗中傷の話を結びつけるのは僕自身の勝手な考えですが、この2つを関連させて、思うことがあります。
もちろん、誰が見聞きしても明らかに誹謗中傷と捉えられる発言はもってのほか。論外です。
でも、「悪口」の捉え方については、ちょっと考えてみる必要があると思います。
心理学的な話になりますが、
人には、それぞれ「認知バイアス」と呼ばれる性質があります。
自分の思い込みや周囲の環境などによって無意識のうちに合理的ではない判断をしてしまうという心理現象のことを言います。
誰にでも「思い込み」はあります。
思い込みを持っていると、他にどんな情報や考え方があっても、最初に認知した考えを支持する情報ばかりに目が行ってしまう傾向があります。
人の意見・考えに対して、
「良い」「悪い」
「正義」か「悪」か
「正解」か「間違い」か
を自分の認識として結論づけてしまう
ということが、往々にして無意識に、潜在的な意識の中で起こります。
一方で、それぞれの意見・考えには、
「前提となる条件」や「発言者の過去・背景」が必ずあります。
だからこそ、
どの立場でその発言を言っているか
をセットで捉える必要があります。
自分の立ち位置・観点からしたら「間違ってる」「悪」と認知する事実でも、
立ち位置や見方、条件が変われば、「正しい」「正義」と捉えることができることもある
ということです。
なので「悪口」と「意見」は、常に同一視するものではなくて、その意見・発言・考えの前提や背景、前後関係はどうなのか?が非常に大事だということに、僕自身も最近、改めて気付かされました。
まとめ
千秋さんがコメントされた内容は、自分自身のマイブームとも重なり、僕はとっても好感と共感をもって捉えています。
意見には賛否があるのが当たり前です。
立ち位置や時代背景、状況などにより、誰から見ても「正しい」「正義」という決めつけはできないし、しないように常に意識することが大切だと思います。
でも、だからと言って怖がって意見が言えない・言わない世の中は、僕は望みません。
否定をしない、「自分の意見=すべて」と思わない
これって、実際にやろうとするとすごく難しいけど、これもまた練習なんだと思います。
今、世界情勢の中で、フェイクニュースについても騒がれていますが、
常にそういう広い心、高い視座を持てる人を目指したい、と思う今日この頃です。
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