雑記

【電力需給ひっ迫警報】他の人の節電対策方法や今後の見通しは?

2022年3月22日、政府が東京電力管内に、電力需給ひっ迫警報を初めて出したということで、久々の極寒の中、企業も個人もそれぞれ、自分のできる節電に努められたと思います。

翌3月23日も引き続き、電力不足の危険が続く中、今回は以下についてまとめてみました。

  • 電力不足の理由と電力会社の対策状況
  • 中長期的な電力不足の見通し
  • 世の中の皆さんの具体的節電対策まとめ

また同じような状況が来ることを見越して、他の人の対策を学んでおきましょう

「電力需給ひっ迫警報」とは?

まず、僕からすると、初耳だった「電力需給ひっ迫警報」ってなんなのでしょうか?

電気・電力は、電力会社が毎日、各種の発電所で電力エネルギーを生み出して、消費者に供給されています。

一日あたりに生産できる電力量には上限があり、一日あたりに供給できる電力量も決まっています。

電力需給ひっ迫警報」は、以下の条件で発令されます。

一日あたりの供給可能電力量を100%とした時、消費される電力量予測が97%を超え、余力が3%を切ると予想された時に発令

電力が不足する理由とは?

今回(2022年3月22日)、警報が発令されるに至った電力不足の主な原因は以下と言われています。

  1. 2022年3月16日に発生した地震による東北エリアの火力発電所の停止
  2. 真冬並みの寒さによる暖房需要の集中

関東圏も、東北エリアの火力発電所からも一部の電力供給を受けており、先日の地震の影響でその稼働が停止したことで電力供給量が減っています

加えて、気温が真冬並みに急降下(結果的に、3月22日の正午の東京は1.9℃でした!)により、みんなが暖房を一気に使うことから、電力消費量も集中的に増えることが予想されました。

今回はそのような理由が引き金となって、「電力需給ひっ迫警報」が初めて発動されるまでに至りました。

本質的には

  1. 電力の供給量
  2. 電力の消費量

このいずれかが減る要因があって、「供給量 < 消費量」 となる場合に電力不足となる、ということですね。

発電所が止まる要因としては、今回のような「地震」は今後も起こる可能性がありますし、電力会社側の都合や世論等(温暖化対策や原子力発電の抑制など)により、稼働停止を余儀なくされることも考えられますね。

また、考えたくもないですが、戦争等の外的要因で止まってしまう可能性もゼロではないですね。

つまり、電力供給量の不足は一過性のものと捉えずに、「今後も起きることとして対策を考えて、行動に移していくことが大事だと思います。

また、電力消費量についても考えてみましょう。

真っ先に思いつくのは、今回のような異常気象による冷暖房需要の集中ですね。

それ以外に、家電で消費電力が高いものを調べてみると、こんな感じでした。

常に電気を使っている家電の電力消費量

コンセントを刺して電源を入れているだけで常に電力を消費しているものの、ベースとなる消費電力の目安を調べてみました。(あくまで目安です)

  1. 電気ストーブ(約1000ワット)
  2. エアコン(約650ワット)
  3. こたつ(約500ワット)
  4. 冷蔵庫(約250ワット)※サイズにより変動
  5. テレビ(100ワット前後)※サイズや種類により変動
  6. デスクトップパソコン(100ワット前後)※スペックにより変動
  7. 照明(約100ワット)
  8. LED照明(約40ワット)
  9. ノートパソコン(30ワット前後)※スペックにより変動
  10. ハードディスクレコーダー(約30ワット)※サイズにより変動
  11. 扇風機・サーキュレーター(約30ワット)
  12. Wi-Fiルーター(約5~10ワット)

やはり、冷暖房器具は消費電力が高い傾向にあります。

冷蔵庫、照明も必須家電ですよね。テレビやパソコンもお仕事上必要と言う方が多いと思います。

各種報道でも言われていますが、温度設定を下げたり、不要な照明・電源を落とすことで少しずつ節電をしていく必要があるということですね。

一時的に使う家電の電力消費量

同様に、常には使わず、一時的に使うような家電についても調べてみます。

こちらもあくまで目安ですのでご参考まで。

  1. 電子レンジ(約1500ワット)
  2. 卓上IHクッキングヒーター(約1400ワット)
  3. ドラム式洗濯機[乾燥時](約1300ワット)
  4. 炊飯器[5合炊飯時](約1300ワット)
  5. 食洗機(約1300ワット)
  6. ドライヤー[強風時](約1200ワット)
  7. 電気ケトル(約1000ワット)
  8. 掃除機[強](約1000ワット)
  9. 洗濯機[洗濯時](約200~300ワット)
  10. スマホ充電[バッテリー残量が0~満充電未満の場合](約30ワット)

ここに挙げた中でも特に上位の物を使っている時に、家のブレーカーが落ちたような経験をお持ちの方も多いと思います。

これらを同時に使えば、瞬間風速での消費電力は一気に上がります

電力会社が実施してくれている対策とは?

2022年3月22日、午前9時頃の段階で、供給可能電力量の95%といった数字が発表されていましたが、その後、限界量を突破し、14時頃にはついに最大で107%まで達したそうです。

「このままいくと、夜には計画停電東京中がブラックアウトになるかも」

そんな話まで政府からも出ていましたが、結果的に、世の中の努力と支え合いにより、停電するまでには至りませんでした。

でも、供給可能量を超えて107%まで達したのに、何故、停電に至らず、僕たちは無事に生活ができたのか?

その裏には、電力会社のご尽力がありました。

経産省の当日夜の会見でも、「揚水が●%」といったコメントがありましたが、それが電力会社の最終奥義です。

発電所が供給できる量を超えれば、当然、電力はゼロになり、電気は使えなくなります。

そこで、電力会社は、「揚水発電」という仕組みで対策をしてくれているそうです。

水力発電のダムにおいて、夜間のうちに、下部側のダムから上部側のダムへ水を汲み上げておきます

それを、日中、世の中が活動している間、下部へ流す水力エネルギーで、足りない電力を補給してくれるのが、この仕組みだそうです。

電力供給量に対して100%を超える消費が出てしまっていた時間帯は、この仕組みでなんとか補填することで、しのいでくれたということです。

ただし、当然、汲み上げた水の量にも限界があり、それがゼロになればそこからの発電もなくなります。

経産省からの発表で「揚水があと●%」というのは、この数字です。

これも厳しくなれば、いよいよ計画停電に踏み切らざるを得ないということです。

みんなの具体的節電対策まとめ

ここからは、Twitterから、みなさんが具体的に行われていた対策で真似できそうなものをまとめてみます。

部屋の明かりを消して、キャンドルナイトキャンプ体験でポジティブ変換

すばらしいですね!

これは企業さんの取組みですが、わかりやすい温度計を目に付くところにおいて、こまめにエアコンなどの調節をするというのも、ちょっとしたことですが、すばらしいです。

こうした小さな心遣いの積み重ねですね。

この方に感服です。

これだけのことを思いついて、しかも手書きですぐにわかりやすい絵にして拡散。

僕も、できるもの、実行してみます。

こちらも、家にいる間にできることをご自身で考えて、実践されていて、刺激をもらいました。

湯たんぽ」「腹巻き」とか、昔からの日本の知恵、いいもんですよね。

湯たんぽは幼い頃、親が作って足元に置いてくれたのが嬉しかったのを思い出しました^^

これも、停電・節電をポジティブ変換して、楽しまれている好例ですね。

素敵です。

まとめ

今回のことは、僕自身、改めて「エコ」「SDGs」「持続可能な社会」などを考える機会を与えてもらったんだと思ってます。

「電力」も、「あたりまえ」にあるもの、ともすれば何も考えずに消費しまくってしまいます。

「あたりまえ」は無くなって初めて、その大切さに気付きますし、突然なくなるとパニックになります。

だからこそ、「予防」「対策」「準備」「訓練」の大切さ、が身に沁みます。

そして、感じて終わりではなく、「行動」「実践」に移そうと思います。

今回、僕自身改めて電力供給と消費について調べ、電力不足が起こる本質的なところを考えたことで、「自分事」として捉え、「自分で出来ることはしなければ」と率直に思いました。

そして、みなさんが動かれている様子をSNS等で拝見し、背中を押されました。

今後も起こるであろう、エネルギー不足問題を、人任せにしないで、自分でできることをやっていこうと思います。

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