どうも、かずです!
現在、東北楽天ゴールデンイーグルス所属の田中将大投手の奥様でタレントの里田まいさんが、自身のInstagramで長男が幼稚園を卒業(卒園)されたことを報告されました。
昨年、田中投手がアメリカのメジャーリーグ・NYヤンキースから楽天へ移籍し、帰国するのに伴い、ご家族みんなで日本に住まいを移され、ニューヨークで生まれ育った息子さんも日本の幼稚園へ移ることに。
様々なニュースサイトやメディアで報じられていますが、里田さんも息子さんも、その環境変化に馴染めず苦悩の日々を送られたことが語られています。
その記事を拝見して、僕自身の経験と照らして考えたこと、思ったことなどを心理学的な知識と合わせてまとめてみます。
次のような方は、是非最後までご覧ください。
- 人見知りで環境の変化が苦手
- 人と自然に打ち解けるのが苦手
- 人に嫌われるのが怖い
里田まいさんと息子さんの帰国後の苦悩の日々(記事のポイント)
ニューヨークで育った息子さんが日本の幼稚園に転園した直後、新しい先生やお友達となかなか馴染めず、行きたくないと泣くように。
里田さんは、悩みながらも、説得して園内に押し込めるように送り出すこともしょっちゅうだった模様。
2か月が過ぎた頃、息子さんがようやく自ら進んで園内に行ってくれるように。
そしてこの3月、無事にその幼稚園を卒業(卒園)できたとのこと。
引用元:里田まいさんのInstagramや報道記事より
里田さんはご自身のInstagramでも、
嫌がる息子さんに、「辛いなら行かなくていいよ」と言ってあげる選択肢もあったが、その当時は、「その判断ではない」と強く感じ、息子さんの背中を押し続け、沢山抱きしめてきた。
息子さんには、この先も幾度となくやってくるであろう「頑張らなきゃいけない時」に自分の足で乗り越えてほしいし、それを自信にしてほしい。
引用元:里田まいさんのInstagramより
といった旨のコメントを発信されています。
何故、環境の変化が怖いと感じるのか?
ここからは、僕自身の経験や一般的な情報をもとに考えていきます
里田さんの息子さんのように、転校や就職、職場での人事異動などで新しい環境に移るときに不安を感じたり、恐怖心を覚える方もいらっしゃると思います。
僕自身も、人当たりが良さそうに見られがちなんですが、内心は不安になります。
そもそも、人間には、本能的に仲間を求め、誰かと一緒にいたいという「親和欲求」という性質があります。
一旦、なんらかの集団への「所属感」を得られると、そこが一番自分にとって良い場所だという心理が働き、ずっとその集団に属していたいという欲求が生まれます。
その集団に入った頃、時間をかけて自分なりに気を使ったり努力して馴染んできた記憶があると、その環境から離れて別の環境に移るとなった場合、「既に存在している集団」として形成されている文化・慣例に自分がなじめるのか?という不安は、誰しも持ち得ると思います。
「その集団から嫌われたくない」「仲間外れにされたくない」
という思いが強くなることもあります。
では、何故、嫌われたくないのか?
僕自身の思考を思い返して突き詰めていくと、
「見放される」 → 「一人ぼっちになる」 → 最悪「死んでしまう」
という死の恐怖に通じるという考えから、この思いが来ていたと考えます。
では、「嫌われたくない」という思い込みから脱却するにはどうしたらいいでしょうか?
僕は、
一人でも生きていけると自分を信じられる「自立心」を育てる必要がある
と考えています。
「自立心」の育み方
では、「自立心」はどうやって育んでいけばいいのかを考えてみます。
ちょっと話を変えますが、「マズローの欲求5段解説」はご存知でしょうか?
人間の「欲求」は次の5つの段階を順に満たして上がっていく という説です。
- Lv1 生理的欲求:食事・睡眠・排泄など生きるための最低限の欲求
- Lv2 安全欲求:生存不安のない安心安全な生活を送りたい欲求
- Lv3 所属と愛の欲求:他者に受け入れられたい、愛されたい、集団に属したい
- Lv4 承認(尊重)の欲求:ありのままの自分を肯定したい、他人に認められ人として尊重されたい
- Lv5 自己実現の欲求:自分の能力や可能性を最大限に発揮して、あるべき自分になりたい
「Lv3 所属と愛の欲求」は、まさに、前述した「親和欲求」とも通じる欲求です。
Lv3が満たされると、Lv4の欲求が出てくる、というのがマズローの考え方です。
集団の仲間たちに、自分の考えを尊重し、受け入れてほしい。
しかし、ここで大事だと思うのは、
その考えを採用するか否か、また沢山の情報の中からどこを拾うか、それは人それぞれ
ということです。
考えを強制しようとしても本能的に無理があります。
そのことを自分自身で理解して、自分の本心に納得させることができないまま、親や周りに合わせて、流れに乗って生きてきてしまった僕の場合、40代になってから、その現実を目の当たりにすることになり、いきなり絶望の淵に立たされた感覚を味わいました。
僕は、どちらかというと、
自分より他人を立て、人の意見を聴くのが得意
だと思い込んでいました。
でも、今思うと、実際は、
自分の先入観・固定観念を思いっきり通して人の話を聞いていたし、
まだ相手が主張し終えていないのに、遮って、「それはこういうことでしょ?」と自分の意見を押し付けてしまうことも沢山あった
ということに気づきました。
そのことに気付けていないうちは、まだまだ未熟なんだと思います。
親や指導する立場の人間は、それをしっかりと伝え、認識してもらい、本人の本心に落とし込んでもらうということが、本人の自立心を育むことにつながるのではないでしょうか。
環境の変化に向けて、自立心や自発力を高めたい方は、以下の記事も是非ご覧ください。
まとめ
里田さんは、幼稚園に行きたくないと泣く息子さんを、これでいいのか?と不安で溜まらなくなって悩みながらも、信じて背中を押し続けました。
でも、それを2か月続けていると、息子さんが照れくさそうにハニカミながら進んで園内へ行くようになったと語られています。
背中を押し続けるのがいいのか、嫌ならやめていいよと言ってあげるべきか?
子供に限らず、ビジネスにおける部下・後輩についても、同じような悩みにぶつかる場面は多いです。
でも、そこで良かれと思って、
全部やってあげる・守ってあげる
を繰り返すことは、その当時は相手にとって救われることにはなるかもしれませんが、長い目で見た時に、相手を自立から遠ざけることになります。
それを僕は自分自身が身をもって今痛感しています。
ある意味、生みの親も育ての親も含めて、僕自身の気付いていないところでも、温かく大きな器で包み込み、守られてきたんだと思います。
でも、人生どこかで、「自立」を求められる場面は必ず来ると思います。
里田さんの苦悩と行動は、僕は絶対にこれからの息子さんの人生に大きくプラスになると信じています。
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